Quicksilver から 辞書.app で単語を調べる
意味のわからない熟語や英単語などを「辞書.app」でササっと調べたい時、Quicksilver を使うと便利ですよって話です。(Spotlight を使え!とか、そういうツッコミを入れてはいけない)
準備として Quicksilver の「Web Search Plugin」をインストールしておきます。そして環境設定の「Catalog」パネルで「+▼」のリストから新規の Web Search List を作成。
i をクリックしてドロワーを開き、「Source Options」タブで「+」から新規の検索URLを登録します。
登録する内容は下記のようにします。
再スキャン後に使用可能になります。
「Search For...」Action を用いて、3rdPaneに調べたいキーワードのテキストを入力します。
実行すると「辞書.app」が開いて、その検索結果を示します。
要はURLスキームに検索キーワードを加えたもので、Quicksilver から辞書.appの起動・検索を実行しているだけです。
他のアプリケーションのURLスキームに検索キーワードを加えて、同じように Quicksilver から操作できないか調べてみたけど、どれもうまくいきませんでした。
1つだけ、ターミナル.app の man
ページを開くもの(x-man-page://***)はうまくいきました。これもリストに登録しておくといいでしょう。
icnsファイルの作り方(Mac)
高解像度のRetinaディスプレイ登場以降、Mac で使われるアイコンの作り方は以前より複雑になり、用意する画像も多くなって面倒になりました。
僕はアイコンの元となる icnsファイルの作り方をよく忘れるので、自分なりの見解も含めてメモしておきます。
アイコン用の画像ファイルを用意する
下の表のように、アイコン用の画像ファイル(png)を各サイズ、それぞれのファイル名にして用意します。(すべてのサイズを用意しなくても icnsファイル は一応作れる)
( macOS Human Interface Guidelines: Designing App Icons より参考)
ファイル名+拡張子 | 画像サイズ(pixel) | dpi |
---|---|---|
icon_512x512@2x.png | 1024 × 1024 | 144 |
icon_512x512.png | 512 × 512 | 72 |
icon_256x256@2x.png | 512 × 512 | 144 |
icon_256x256.png | 256 × 256 | 72 |
icon_128x128@2x.png | 256 × 256 | 144 |
icon_128x128.png | 128 × 128 | 72 |
icon_32x32@2x.png | 64 × 64 | 144 |
icon_32x32.png | 32 × 32 | 72 |
icon_16x16@2x.png | 32 × 32 | 144 |
icon_16x16.png | 16 × 16 | 72 |
ファイル名の後ろに「@2x」が付くものはRetina用の画像。
ガイドラインにはdpiの指示はないけど、Apple純正のアプリケーションのアイコンの仕様では @2xが 144dpi、普通が 72dpi になっています。
(iTunes のアイコンの例↓)
またpngファイルのカラープロファイルは sRGB が推奨されてます。
ちなみに、僕はアイコンを描くのに Sketch を利用しています。
Sketch ではpngファイルに出力すると72dpiで書き出されます。
僕は1024pxで描いて、それを「@2x」で2048px-72dpiのpngファイルに出力し、それを1024px-144dpiに縮小してアイコンの基本の画像としています。
それと Sketch で書き出したpngファイルのカラープロファイルは「一般RGB」です。これを sRGB に変更すると、かなり見た目の色が変わってしまうので原則「一般RGB」のまま使用しています。(強制ではなく「推奨」なので)
(一般RGB から sRGB に変更した画像サンプル↓)
iconset フォルダを作成する
用意した画像ファイル群を1つのフォルダにまとめ、そのフォルダに拡張子「.iconset」を付け加えます。
このフォルダは QuickLook でアイコンファイルのように確認できます。
iconutil コマンドで変換
目的の iconsetフォルダを内包するディレクトリに cd
して iconutil
コマンドで icnsファイルに変換します。
例えば「ピクチャ」フォルダに存在する「hoge.iconset」を icns ファイルに変換するならば、ターミナルなどで下のようにコマンドを実行します。
$ cd ~/Pictures
$ iconutil -c icns hoge.iconset
これで出来上がり。
もし、icnsファイル → iconsetフォルダ に変換するなら、下のように実行します。
$ iconutil -c iconset hoge.icns
参考
Optimizing for High Resolution
macOS Human Interface Guidelines: Designing App Icons
日本語名と英語名を併せ持つフォルダを作る(.localized ディレクトリを作る)
タイトルの意味がよくわからないかもしれないけど・・・。
例えばホームフォルダ内にあるフォルダの名前は
- 書類 ←→ Documents
- デスクトップ ←→ Desktop
- ピクチャ ←→ Pictures
- ミュージック ←→ Music
こんな感じで日本語名と英語名を併せ持つようになっています。
これらは設定した言語環境によって名称表示の言語が変わってきます。システム環境設定の言語の設定で「English」を優先させるようにすれば、Finder でのこれらのフォルダ名の表示が英語表記に変わります。
自分で作成したファイルやフォルダの名前にも、上記のうような英語名も併せ持つフォルダを作りたい!なぜなら Quicksilver を使ってると日本語の名前のファイルやフォルダは検索しづらいので。
最初から「英語」もしくはアルファベットを使ったローマ字とかの名前をつければ済む話ですが、やっぱり日本語の名前の方がわかりやすくていいのです。
ずっと以前に「Create Localized Folder」というものがあったのですが、今はもう無いので検索してみると・・・
ここの 2. はシステムフォルダ内のファイルをいじるので、あまりやりたくない。なので1.の .localized ディレクトリを作る方法をターミナルとか使わないで真似してやってみましょう。(名前の後ろに「.localized」がくっつくけど)
例として
柴犬画像 ←→ shibainu_pics.localized
という日本語名・英語名を併せ持つフォルダを作っていきます。
① まず英語名でフォルダを新規作成
Finder で「shibainu_pics.localized」という名前のフォルダを新規作成(Finder上では「.localized」は省かれた状態で表示される)
② .localized ディレクトリ内に「ja.strings」ファイルを作成
テキストエディタで新規ファイルを作成し、内容を
"shibainu_pics" = "柴犬画像";
と入力します。
これで保存ダイアログを開いて、「新規フォルダ」ボタンをクリックして、「shibainu_pics.localized」フォルダ内に「.localized」フォルダ(Finder上では不可視)を新規作成します。
そしてファイル名を「ja.strings」として保存。
③ Finder 再起動して出来上がり
Finder を再起動すると、先ほどのフォルダ名の表記が変わります。
こんな風に「柴犬画像」という日本語名で表示されるようになりました。(当然ながら言語設定で日本語を指定した場合)
Quicksilver でこのフォルダを見るとこんな感じ。↓
名前の後ろに「.localized」が付くけど、日本語環境で使っている時には見えることもそうそう無いので、大して気になりません。
さあ、これで Quicksilver でフォルダ検索しやすくなりました。
めでたし、めでたし。